丸い大きな球体のガスタンク。
ゴジラが映画の中で蹴飛ばし火を吹き爆発していた懐かしい思い出が記憶にあります。
そんな巨大なガスタンクですが、建設するのはもちろん解体するのも簡単ではありません。
ベステラ株式会社の吉野社長はおよそ25年前、このガスタンクの解体についてアドバイスをほしいと請われ、画期的なアイディアである「リンゴ皮むき工法」を発想しました。
それまでの外側に足場を組み地道に解体していくやり方とは一点、ガスタンクの上からロボットを使い厚さ35ミリはある鉄板を1.5メートルの幅で徐々に裁っていきます。
切断された鉄の塊は、自身の重みで、とぐろを巻きながらタンクの内側へと落ちていき、工期も早まりコストは従来の3分の1で済んでしまいます。
画期的な技術とアイディアを持ち合わせたリンゴ皮むき工法。
日本の誇れる技術ですね☆
巨大なガスタンクに対し「リンゴ皮むき工法」という斬新な解体方法を考えだし、会社を大きく飛躍させたベステラ株式会社社長の吉野氏。
しかし、この工法を考えだすのにもそれなりの時間を要した様です。
初めこのガスタンクの解体依頼を受けた時、わざわざ周りに足場を組み、地道に解体していく従来の方法ではなく、ガスタンクの形を利用し、中に水を貯め切った鉄塊を水の中に落とすという斬新なアイディアを発想します。
しかし、この方法では水を入れた分球体が重くなり、地震が発生した時に倒れやすくなるなどの危険性が壁となってしまいました。
そこから4年間、吉野氏はガスタンクを眺め続け、ついに思いつきます。
切った鉄塊を球体の中に貯めるのではなく、球体の底を切り取り下へ落としていけば良い。
また、鉄塊を繋いだまま切断していけば、自らの重みで勝手に下がってくるのではないか。
こうして「リンゴ皮むき工法」が生まれました。
2004年に特許も取得し、会社を大きく飛躍させた吉野氏は言います。
「良い発想は、決して急に湧いて出てくるものではありません。何とかして仕事が欲しいという想いを胸に、年中考え続けた結果、神様がそっと背中を押してくれるのです」
天才とは努力なしでは語れないとはこの事ですね。
このような偉業に一歩でも近づけるように日々精進していきたいと思います☆
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