6月18日、大阪府北部を震源地とする地震が発生。大阪府北部では震度6弱、京都府南部などでは震度5強を観測した。地震の発生を受け、Twitter上には「(動物園から)シマウマが逃げた」「『京セラドーム大阪』の屋根に亀裂が入っている」などの不確定情報が多く投稿された。
「阪急電車が脱線した」との情報や、「在日外国人が地震に乗じて強盗を起こすおそれがあるため注意」との、差別をあおるようなツイートも投稿された。
だが大阪府によると、こうした情報は事実ではないという。大阪府は同日、公式Webサイトに「本日(午前)7時58分に発生した地震のあと、SNSでは実際に起こっていない事故など、事実と異なる情報が発信、拡散されています」との文言を掲載。
「情報の発信元にはご注意いただき、信頼できる情報かどうか、十分に確認してください。また、未確認の情報をむやみに拡散しないでください」と注意を呼び掛けている。
デマの拡散を受け、16年に熊本地震の被害を受けた、熊本市の大西一史市長もTwitterを更新。「未確認の情報をむやみにリツイートせず、情報の真偽を確かめてから責任をもってツイートしてください」と注意喚起した。
熊本地震の発生当初、Web上では「『イオンモール熊本』で火事が起きた」などのデマが拡散し、混乱を呼んだ。また、「熊本市動植物園からライオンが脱走した」との誤情報を流した神奈川県内の会社員が、偽計業務妨害の疑いで逮捕される事件も起きた。