渋谷・桜丘の再開発事業区域内にある線路沿いの道路などが来年1月7日、閉鎖される。(シブヤ経済新聞)
渋谷駅南西部・桜丘口のうち2.6ヘクタールの敷地で進む大規模再開発「渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業」は、東急不動産や地権者らが参画する組合が主体となり、1月から解体工事を行う。桜丘エリアでは10月末にかけて、立ち飲み居酒屋「富士屋本店」や釣り具店「上州屋渋谷店」など数十年にわたり営業を続けてきた老舗店などの多くが閉店・移転している。閉鎖されるのは、富士屋本店などが店を構えた国道246号線から一本入った道や、「すき家桜丘店」の角を入り二股に分かれる道の線路寄りの道など。渋谷~恵比寿間の線路沿いの道も再開発エリア内の区間が閉鎖されるが、高さ3メートルの仮囲いを設け、幅約3メートルの通路を仮設し、歩行者動線は確保する。
再開発組合では11月に入りエリア各所に道路廃止告知を掲出し、歩行者・車両それぞれが廃道後に通行できる道や迂回(うかい)ルートを地図で知らせている。
同事業では2023年度の完成をめどに、A街区(地上39階・地下4階=事務所・店舗・起業支援施設・駐車場など)、B街区(地上29階・地下2階=住宅・事務所・店舗・サービスアパートメント・駐車場など)、C街区(地上4階=教会など)の3棟を建設。
併せて、地区玄関口のランドマークとして、駅と街、地下と地上を簡便に結ぶ歩行者動線「アーバン・コア」を整備。新たに整備する道路「補助線18号」の上空には歩行者デッキ(横断橋)を架け丘陵地・桜丘と駅との高低差を解消し、駅からのアクセスや代官山・恵比寿方面との回遊性向上も見込む。現在、渋谷駅西口歩道橋でも架け替え工事が進み、今後、JR線の上を東西方向に横断する東西通路も開通するなど駅周辺の動線が大きく変わる。
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