解体工事におけるシバとは、いわゆる木くずのことを言います。
解体業者が現場のシバを集めることを「シバ拾い」、集めたシバをダンプに積むことを「シバ積み」などと言います。
木造住宅の解体工事では、木くずが大量に発生します。
住宅1平方メートルにおける木くずの容積は、約0.38立方メートルで、解体材全体の5割ほどを占めています。
1軒の家を解体した際に出る木くずの量は、建物の大きさによっても異なりますが、一般的な住宅だとおよそ15トン程にもなります。
解体工事で発生した木くずは、産業廃棄物として扱われ、廃棄物処理法に基づいた適正な処理を行う必要があります。
木くずの処理にかかる費用は、廃棄物処理費用として、解体の見積もりに含まれます。
解体工事での木くずは、ほとんどが角材や板材の形で発生し、他の廃材と分別されて中間処理施設へ運ばれます。
そこでさらに細かい分別が行われ、破砕機に投入されて処分されます。破砕機でチップとなった木くずは、燃料用として再び出荷されます。
建設リサイクル法が施行されてから、以前に比べて木くずのリサイクル率は大きく向上しています。