◇ ポイント1 良い解体会社の見分け方
その① 地元の解体業者か確認する地元だったらどこでも良いのか?
と言うわけではありませんが、地元企業の方が安心して任せられると思います。
もちろん他県・他市の業者さんでも構わないのですが、後々の事を考えるやはり地元企業へ依頼すべきでしょう。
その② 実績や経験は豊富かを確認する
経験に勝る技術の向上は他には無いと思います。
机上の空論で腕が上達する人はいません。
そこで、確認していただきたいのが設立年数と施工実績です。
年数は経っていても解体施工実績が少なければこれも不安材料となってしまいます。
「お宅は年間何棟くらい住宅を解体しているの?」と聞いてみて下さい。
何棟なら良いという基準はありませんが、大体100棟くらいなら技術的も心配ないかと思います。
その③ 本物のお客様の声はもらっているか
お客様の声とは?…
簡単にいいますと、お客様からいただいた感想文の事です。
ウソの感想文では意味がありませんが、本物であれば非常に信頼性があると思います。
基本的に、業者は自分達の良い事だけを言って悪い事は言いません。
したがって、お客様としては判断がしにくいと思います。
その反面、実際のお客様の声があればその業者の「良い部分、悪い部分」が分かり参考材料になります。
ただし、このお客様の声は自然に集まるものではありません。業者が意欲的に集めなければなりません。
いただいたお客様の声は自社の経営改善に非常に役立ちます。
業者選びの参考としても、一度聞いてみるのも良いと思いますよ。
その④ 保証はあるか確認する
近所からの苦情、隣接家屋の損傷、公共物の破損などは絶対に起こしてはならない事です。
しかし、もしこのような事態が起ってしまった場合の事も想定しておかなければなりません。
もし、何かあった時どこまで保証してくれるのか?
また、どんな保証があるのか?
工事が終わってから「当社は何も知りません」なんて事にならない様、しっかり確認しておいて下さい。
その⑤ 解体業者の対応は良いか?
一番大事な部分かも知れません。
対応する担当者がしっかりと要望や説明が出来ており、なおかつ丁寧に対応してくれるかが見極めのカギとなります。
いくら価格が安くても、イヤ~な感じのする業者には仕事をお願いしたくはないですよね。
見た目の良し悪しではありませんが、やはりしっかりお客様の要望を聞いてくれる人、そして何でも言いやすい人をお選び下さい。
それと大事な点がもう一つ。
業者による近隣対策はどこまでやってくれるかを確認して下さい。
中には、ろくに近所挨拶も行わずに工事に入る業者もいるようです。
挨拶だけで、ご近所とトラブルになるかならないかの違いが出てしまいます。
◇ ポイント2 見積書の賢い見分け方
その① 解体価格の内訳を知る見積書をもらった時、どこを最初に確認するでしょうか?
「当然、合計の工事金額」だと思います。
合計で○○円、これで皆さん判断されていると思います。
もちろん内訳書も付いているのですが、正直内訳書の内容を見ても良く分からない方が多いのではないでしょうか?
○㎡、□t、1式、△台…など、普段見慣れない記号が並んでいるため高いのか?安いのか? 判断がつきませんよね。
ではこれらの数字は、何を根拠にはじき出されるのでしょうか?
大きく分けると
①人件費
②機械費
③廃材処分費
④道具類
⑤経費
の5つに分類されています。
建物の大きさや廃材の数量、使用する機材、そして会社の儲けを合計した金額をこれらの数量に振り分けて作成しているのです。
内訳書の中身である、単価や書き方などにも決まりは無く、各社様々な形式の見積書が出てきます。
ですからお客様が判断できるのは結局のことろ合計金額となってしまうのですが、ここで気を付けて見ていただきたいポイントをいくつかご紹介したいと思います。
その② 見積書の落とし穴を回避する方法
さあ、業者さんに依頼した見積書が出来てきました。
早速見てみると、A社は100万円でB社は80万円でした。
普通はここで「おっ、B社の方が20万円も安いな!よし、B社にお願いしよう。。」となりがちですがちょっと待って下さい。
ここで良くご確認いただきたいのが、見積書の内容。
つまり条件は満たされているか?を確認していただきたいのです。
ここが、落とし穴に落ちる人と回避する人との違いが生まれてしまいます。
◇ ポイント3 解体工事を安く依頼するコツ
その① 2社から見積りを取る言うまでも無いと思いますが、見積りは2社から取るようにして下さい。
もちろん3~4社からでも良いのですが、多すぎても対応が大変なので2社位がベストかと思います。
1社だけでは比べてみようがありませんからね。
その中で、今ほど説明した工事全体の金額や施工条件などを考慮して決定していただければと思います。
その際、担当者の対応や姿勢もよく見るようにして下さい。
では、建物の解体工事というのは、どの位の費用がかかるのでしょうか?
次に各種建物の解体費用の目安を記載します。
これはあくまで目安です。
詳細な金額は現地に行ってよく確認しないと出せないのですが、見積りを取った時の参考としてご覧いただければと思います。
その② 家財道具は自分で処理する
解体の際には必ずいらなくなった残材が出てきます。
タンス、テーブル、フトン、衣服、食器類、などなど・・・
「この際だから要らない物は全部捨ててしまおう」という方が多いですね。
実はこの残材の処分費が結構大きなウェイトを占めるのをご存知でしたか?
通常、業者に依頼すれば、数万円から数十万円はかかります。
中には、生活しっぱなしのままにしておかれる方もいらっしゃるのですが、その様な場合は30万前後もかかってしまうケースがあります。
しかし、ご自分で片付けを行った場合はどうなるのか?
もちろん手間と時間はかかってしまいますが、費用的には業者に依頼する1/10くらいで済んでしまう場合があります。
ここで数万~数十万違ってくるのは大きいですね。
手間と時間を掛けて、安く済ませるか?お金をかけても楽をするか?は施主様のご判断となりますが、大きな違いが出てくる事は確かです。
ご自分で処分する方法は、非常に簡単です。
町内のゴミステーションに出すか市の焼却施設に運ぶかのどちらかでOKです。
家財道具の処分方法についてこちらの記事でも詳しくご紹介してあります。
空き家になった実家…家財の処分はどうする?
その③ 売れるモノは売ってしまう
意外と見落とされがちで、皆さんやっておられません。
それが、家裁道具を売ってしまうという行為です。
売り先は「リサイクルショップ」です。
中古品として売買してますので引き取ってくれます。
「こんな物でも買ってくれるの?」という商品でもOKです。
もちろん全て買ってくれる訳ではありませんが・・・
家の中を片付ける前に、一度見てもらえば良いと思いますよ。
それと、もう一点。
古い倉庫や蔵などがあるお宅の場合は、こちらです。
「古美術商」または「古物商」
倉庫や蔵には、昔の道具や商品が眠っています。
興味の無い人から見ればただのガラクタですが、古物収集家にとってはお宝なのです。
当社でも、以前お客様に古美術商をご紹介したところ、貴重な物があったらしく十万円ほどで買ってくれたと言っておりました。
一銭にもならない場合もありますが、こちらも一度見てもらってはいかがでしょうか?
その④ 解体費用を値切る
交渉が決定したらその業者さんに正式に依頼してください。
あとは、いつから始めるか? 近所挨拶はどうするか? 届出書類はどうするか? などの打合せなどを経て、実際の工事に入ってもらいます。
これで、ほぼ損をしない解体工事を依頼することが出来るはずです。
もう一度復習しておきますが、損をしない解体工事を依頼する方法は3つありましたね。
「良い解体会社を見分けるコツ」
「良い見積書の見分け方」
「安く依頼するコツ」
この3パターンを実際にやっていただければOKです。