名前は知っているけどいったい何なの?カラダには良くなかったような・・・
なんて方も少なくはないはず。
アスベストとは、石綿とも言われ、その一本一本は目に見えないほど細長い天然の鉱物繊維です。
耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性などの特性に非常に優れ、安価であるため「奇跡の鉱物」として重宝され、建設資材をはじめとした多くの用途に使用されてきました。
現在でも、一般的な木造住宅では屋根に吹き付けて使用している建物も多くあります。
(1960年代~2003年頃までの家でスレート屋根の吹付けに使われていた)
しかし、このアスベストは非常に細かいため、一度空気中に放出されると長時間に渡り浮遊します。
その浮遊したアスベストを私達が吸い込むと肺に沈着し、ゆっくりと細胞を破壊していきます。
そして、約20年から40年と長い潜伏期間を経て、肺ガンをはじめとした重度の病気を発症させる可能性が高く、今では「静かな時限爆弾」とも言われ恐れられています。
取り扱い超要注意物質なため、除去作業を行う際には、地域の自治体などへ届出を出さなければいけません。
また作業中も空気中に飛散しないよう手作業で慎重に除去していきます。
取り扱いだけでも厄介なこのアスベストはその処理にもとても費用がかかります。
面積と使用方法により異なりますが、処分するだけでも数十万~数百万円ほどかかることもあります。
工事費用が高くなってしまう要因の一つでもあるため、事前に確認をしておくと、後々予算が大幅にズレてしまった。なんてことも防げるかもしれません。