2015年に発覚した東洋ゴム工業(現TOYO TIRE)の免震ゴム性能偽装問題に絡み、国の基準に満たないゴムが使われていたとみられる福岡市中央区の30階建てタワーマンションを解体すると、住民に通知されていることが分かった。
約1年後の退去が求められており、住民に困惑が広がっている。関係する投資法人や住民によると、マンションは2006年建築の賃貸物件で計215戸。入居率は4割程度という。
このマンションでは免震ゴムの性能偽装が発覚した後、東洋ゴム工業(当時)の社員が各戸を訪れ、住民に「しっかり改修する」と説明して回った。
ただ、その後の対応については、特に連絡はなかったという。
今年の7月初めになり、マンションの管理会社から住民に通知が届いた。
マンションについては「解体せざるを得ないとの結論に至った」とし、6カ月分の家賃相当額の支払いや敷金の返却、来年6月末までの退去について記されていたという。
このようなニュースは、是正工事という形で収まることが多いと感じていましたが、完全解体と大掛かりな事になるのと大変に珍しい事案ですね。
とは言えども、現在住んでいる住民の方々はとても気の毒で仕方がありません。温かい保証が届くことを願うばかりです。