街中を見渡せば様々な建物が並んでいます。
古い建物を取り壊し、新しい建物を作り歴史を重ねてきました。
そのような古い建物を壊す際に活躍するのが、解体工事業で働いている人々です。
- 解体工事の現場は?
主な仕事は老朽化した建物や建て替えが必要な物件を取り壊すことです。室外工事であれば、まずは足場の架設を行います。足場確保後はシート貼付、防護柵の設置など、作業しやすいよう基盤を整えてから解体工事に着手します。
また、工事を行うわけですから、粉塵や騒音に対するご近所様への配慮も忘れてはいけません。より専門的な知識と技術を求められるのが、解体工事業の特徴です。ちなみに見習いは部品の名前を覚え、運搬作業から経験を積んでいきます。
- どのような人に向いている?
解体工事などの現場作業では体力が不可欠です。そのため、体力に自信があり、じっと座っているよりは体を動かすのが好きな方にうってつけです。また、現場作業では重機などを使用するため、周囲をしっかりと観察できる、注意力がある人も向いています。
- 解体工法については?
一口に解体といっても、人力だけで解体する手壊し工法、油圧ショベルで取り壊す機械解体工法など、建物の構造で異なります。鉄筋コンクリート造りや鉄骨・鉄筋コンクリート造りの場合は、カッター(ウォールソー)工法や圧砕工法、ハンドブレーカー工法、ワイヤーソーイング工法などがあります。
ちなみにコンクリート解体では、圧砕工法が最もスタンダードです。パワーショベルなどの重機で取り壊す割には比較的に騒音・振動が少なく、効率良く進めることができるため現在の主流だといえます。
解体工事業は私たちの生活を支えるやりがいのある仕事です。また、知識と技術を習得して経験を積めば独立も視野に入れることができます。