ISOとは、 International Organization for Standardization（国際標準化機構）の略称です。

ISOは国際的な規格を制定する組織として、1947年に作られました。
現在ではスイス・ジュネーブに本部を置く非営利法人として、日本を含む世界163ヶ国が加盟しています。

ISOの役割は、前述のように、さまざまな物や制度の国際的な規格を定めることにあります。
広く世界で通用する基準を決めることにより、国際的な取引をスムーズにするのがISOの目的です。
ISOによる規格は、そのまま国内規格として使われることがほとんどです。

ISOの定める規格には、モノとシステムの2種類がありますが、そのうちモノ規格の身近な例としては、非常口のピクトグラムやねじ、体操用具やカメラのシャッターのタイミングなどがあります。
それに対し、企業など組織の諸活動を管理するための仕組みが、「マネジメントシステム規格」と呼ばれるものです。
これには「品質マネジメントシステム（ISO 9001）」「環境マネジメントシステム規格（ISO 14001）」などがあり、組織を運営する上での手順やルールが定められています。

このうち、解体工事で関係が深いのが、「環境マネジメントシステム規格」です。
解体業者の中には、このISO規格を取得しているところも少なくありません。