偉大なる建築家のひとりとされるザハ・ハディドが3月31日、気管支炎の治療のため入院していたマイアミの病院で心臓発作のため他界した。65歳だったそうです。

イラク生まれで、ロンドンを拠点に活動しており、歴史上、最も影響力のある女性建築家として広く知られるハディド氏は、有機的曲線や流体ラインを採用し、高額の値段が付いた途方もない建築物で世界的に有名になった。
国際的なコンペで優勝するものの、そのあまりに斬新なフォルムを有する建築ゆえに完成をみないまま立ち消えになってしまう事も多々あったそうです。
最近の日本では、2020年東京オリンピックへ向けた新国立競技場コンペでは、計46の中からザハ案が一度採用されるも、その後白紙に戻された事でも話題となりました。

建築業界には、未だ性差への差別が強く根付いており、2013年に全米建築家協会が計上した最新データによると建築課程に登録している学生の約半分が女性であるにもかかわらず、そのうち建築士免許を取得しているのはたったの18パーセントでしかないそうです。
建築事務所で監督責任者として働く女性の割合はさらに低く、5パーセント程度だどうです。
彼女はそのような差別や建築界の古い固定概念に常に反発していたそうです。

そんな伝説的な建築家の死に、この場をお借りしてお悔やみ申し上げます。

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