世界一の解体作業高を誇る、ビル解体専用の重機です。
では、これまでの重機と具体的にどこが違うのでしょうか。
◆SK3500とは?
SK3500とはコベルコ建機株式会社が開発・販売を行う超大型ビル解体専用機です。
世界一の解体作業高65m超の重機で、この高さはなんと20階のビルに相当します。
その高さと大きさからギネスブックにも登録されました。
低重心・幅広で安定性が高く、パワフルなエンジンやアタッチメントの豊富さで、より安全に高層ビルを解体することが可能です。
ブーム3本と4つ折れ式アタッチメントにより重機として最大の高さを実現しました。
またアタッチメントを組みかえることで、実量12トンの圧砕機や鉄骨カッターを搭載することができます。
これらのアタッチメントは、独自開発の内蔵油圧式脱着ピンを採用しており、人力でのピン脱着を最小限に抑えているので安全性も高くなっています。
さらにこれだけの機能を備えていながら低騒音設計なので、騒音を抑制できます。
また本体後部からアームの先端まで散水ホースが設置されているので、粉塵も抑えられます。
そしてSK3500はベースマシン本体の組み立て、分解作業が容易に行えるように作られているため、17個以上に細かく分解できるので輸送が簡単です。
◆SK3500が活躍する現場とは
日本では主に東京都や大阪府などの都市部で活躍しています。
都市部では再開発事業が盛んに行われており、老朽化したビルをいかに安全に解体できるかが課題となっていました。
これまでは25m以上のビル解体に対応できる重機がなかったため、重機を屋上に配置して解体を行っていました。
しかしこれは安全性や工期の面で課題が大きく、建設業界の悩みの種となっていました。
そこで開発されたSK3500は、高層ビルや、大型・高強度化した基礎コンクリートにも対応しています。
また解体するビルの高さに合わせてアタッチメントを変えることも可能なため、より効率的にビルを解体することができます。
さらに建築現場だけではなく、災害支援活動にも活躍が期待できる重機です。
SK3500の登場により地上から安全に高層ビルが解体できるようになりました。
またアタッチメントを組みかえることにより、超高層ビルだけでなく中低層ビルの解体もより効率的に行えます。
さらにビル解体だけでなく、災害現場での活躍も期待できる夢のような重機です。
SK3500はこれからの再開発事業には欠かせない重機といえるでしょう。