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解体工事に出てくる用語 ⑤ 『サイディング』

サイディングとは、建物の壁に貼って、外壁として使用する板材の一種です。
「サイディングボード」と呼ばれることもあります。
 
サイディングは、構成素材によっていくつかの種類に分かれます。
一般的な住宅に最もよく使われているのは、「窯業系サイディング」と呼ばれるもので、セメントに繊維質を加えた原料を成型して作られます。
窯業系サイディングは高密度で硬質なため、耐火性や耐震性に優れており、遮音性も高いという特徴があります。
さらに、さまざまな価格帯やデザインの商品が揃っているのも特徴で、好みに合わせて外観をコーディネートしやすいというメリットがあります。
その一方で、吸水性が高いために水分による変形やひび割れが起こりやすいことや、蓄熱性も高いことから、夏場は室温が上昇しやすいなどのデメリットもあります。
 
サイディングには他にも、金属系や木質系、樹脂系などの種類があります。
 
サイディングには、一時期までアスベストが原料として使われていました。
そのため、平成16年以前のサイディングを使用した家を解体する場合には、アスベストの含有を疑う必要があります。
サイディングのアスベストはレベル3と、通常では発じん性は低めですが、解体時には破砕により、アスベストが飛散する可能性もあります。
そのため、解体業者は慎重な作業が必要になります。

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